日本初の本格サッカー小説といわれているらしい、 この「龍時 01-02」。
U-17 の選抜メンバーにも選べれるような実力を持つリュウジ。 ただ、 日本のこじんまりとした組織的なサッカーと、 自分の持ち味であるスピードのあるドリブルと個人技で相手ディフェンスを切り開くスタイルが噛みあわない。 「こんなことをしていていいのか、 自分にはもう時間がない」 と思っていたとき、スペインのクラブチームから移籍の打診が飛び込んできた。 リュウジは一も二もなく快諾。 単身でスペインへ乗り込んでいく。 スペインリーグの最下層からの再スタートが始まる。
いきなり国立競技場の、 A代表の前座として行われる U-17 の親善試合のシーンから始まります。 試合のシーンはこの後何度も出てくるのですが、 臨場感がすばらしい。 サッカーなんてやったことのない私でも、 まるでピッチに立っているような気持ちになって一気に読み進んでしまいます。 タイトルから受けるイメージとと 「サッカー小説」 というだけであまり期待していなかったのですが、 これは予想をはるかに超えてました。 サッカーが好きで好きでたまらない方なら、 絶対読んでおくべきです。
早く次が読みたくて仕方ありません。 ただ、このシリーズは 3 作目まで。 それ以降はもう出ることはありません。
「文庫版のためのあとがき」 は、今年の 4 月 25 日に書かれました。 お亡くなりになるちょうど 2 ヶ月前です。 この中には「もし日本サッカー界に停滞の時期が訪れたとしても、 このシリーズは書き続けなくてはならない。」 なんて書いてあるんです。 だったら何で? とは思うのですが、 もうどうすることもできません。




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